鉄道模型のミニジオラマを楽しむ

小さいけれど壮大なジオラマ

鉄道模型は幅広い年代の人々に楽しまれています。新旧様々な鉄道模型をそろえることで、鉄道の魅力を身近に感じることができるとともに、哀愁を感じることもできるでしょう。
そのような鉄道模型の楽しみ方の一つが、ジオラマの作成です。
モデルとなった鉄道模型が実際に走っていた街並みや路線をそのまま再現することもあれば、架空の町を作り出して鉄道模型を走らせる楽しみ方もあります。ジオラマというと本格的なものは小さくても机程度の大きさがあり、大きければ教室ほどの大きさで博物館に展示される程度の大きさを想像する人が多いです。基本的には大きく手軽に手に付けることができないというイメージが強いかもしれませんが、実際はそのようなことはありません。

ジオラマには特別大きさの規定はなく、部屋が狭くて大きなジオラマを置くスペースがないのならば、ミニジオラマを楽しむという方法もあります。ミニジオラマとはその名の通り、ミニサイズのジオラマのことです。モジュール1枚分だけのミニジオラマは、さほど大きくありません。直線モジュールならば60×30センチメートルであり、コーナーモジュールでも55×55センチメートルですから、部屋が狭かったとしてもさほど邪魔にはならないでしょう。また、モジュールにこだわらずに土台を自作してA4サイズのミニジオラマを作成する人もいます。
いずれのジオラマもサイズが小さいので作業スペースもあまり取らず、手軽に作ることができ、保管も簡単です。

ただミニサイズであるからこそ、大きな街並みを再現するということは難しいと言えます。車両も1車両分程度しか用いることができないので、作成する情景を工夫しなければ、味気ないジオラマとなってしまうのがデメリットです。面積を取らない分、高低差を付けるなど工夫をすれば、迫力ある魅力的なジオラマを作ることができるでしょう。