鉄道模型の大きさとゲージについて

ジオラマ

鉄道の構造を見て楽しむほか、走らせたり街並みを再現したりと様々な楽しみ方があり、多くの人々に親しまれているのが鉄道模型です。鉄道模型には様々な種類があり、その種類の分け方の一つが大きさによる分け方です。鉄道模型は簡単に言うと、実際に走っている鉄道のミニチュアです。その大きさは実物からどれだけの縮尺に縮小したのか、そしてどの程度の幅の線路に走らせることができるサイズなのかという観点から決められています。なお、走らせる線路の幅のことをゲージと表現します。単体で楽しむ場合には、その大きさやゲージなどに深くこだわる必要はないことも多いです。

しかし、鉄道模型を線路の上を走らせ、ジオラマなどを造るとなると走らせる車体の大きさからゲージ、ジオラマサイズまで考えて作らなければならないため、重要となります。鉄道模型の大きさは様々ありますが、大きく分けるとNゲージとHOゲージです。
日本で最も普及している鉄道模型はNゲージであり、これは路線幅が9ミリ、本物の車両の150分の1の縮尺で11センチ程度の大きさとなります。サイズが小さいため迫力には欠けますが、線路を含めても場所を取らないため人気が高いです。また、商品展開も幅広く、様々なレイアウトのジオラマを楽しむことができます。
入門セットなどもNゲージで展開されているので、初心者でも手に取りやすいと言えるでしょう。

HOゲージは線路幅が16.5ミリ、縮尺は本物の車両の80分の1、24センチ程度の大きさです。大きく圧倒的な存在感があることが特徴と言えます。かつてはHOゲージなど大きいサイズの方が精巧な作りでしたが、技術が進歩したことにより、Nゲージでも美しく精密な作りを見ることができます。

このほか、ZゲージやTTゲージなどもあるため、ジオラマや部屋のサイズなどを考慮しつつ選ぶと良いでしょう。