線路にリアルな感じを持たせる塗装の方法や掃除とは

線路の写真1

鉄道模型の製品は本物そっくりの形状に再現されているのでそのまま使うこともできますが、よりリアルな質感を求めるなら塗装による汚れの再現が効果的な方法と言えます。
車両や建物に限らず、線路も塗装による汚れの再現を行うことによって金属特有の重量感を持たせることが可能です。鉄道模型の線路は通電させるためにサビや汚れが付着していない、綺麗な銀色に輝く状態です。この線路に塗装を施して本物と同じような質感を持たせることができます。極細の筆に少量の塗料を吸わせ、点を打つ感じで線路の側面だけを塗るのがコツです。線路に電気を通すことで車両を走らせる仕組みなので、車輪が触れる部分には塗料が付着しないように注意します。

塗装の際は線路だけではなく、枕木や敷石の色合いにも気を配ることを忘れてはいけません。本物の路線では線路から剥がれたサビが雨水と混ざり合い、枕木や敷石に沁み込んでいます。線路の周りはサビ色に変色していることが多いので、その状態を塗装で如何に再現するかが質感の良し悪しを決めると言っても過言ではありません。また、所々にある雑草を再現するため、カラーパウダーを接着するのも工夫のひとつです。
塗装後は車輪に触れる部分にこびり付いた塗料を取り除く必要があります。目の細かい紙やすりで軽く撫でるように拭き取るのが正しい掃除の方法です。
目が粗い紙やすりの使用は破損の原因になるので避けます。

線路の写真2

塗装を施した線路をジオラマに置く際は定期的に線路を磨くことを忘れてはいけません。
埃が蓄積すると通電の際にショートし、車両が故障するためです。埃が塗装面にこびり付くと見栄えが悪くなるので、ジオラマの掃除はこまめに行います。柔らかい生地の布で撫でるように拭くのが線路を傷めず、埃だけを取り除くのに効果的な方法です。